着物からジャケット。

着物柄。

一言に着物といっても柄行から、素材にいたるまで本当に沢山ある。着物がすきでも

なかなか着る機会がない、着ていては動きにくい、とても帯をつけながら仕事は無理などそのままの着物を着るには・・・と、考えてしまう方もいらっしゃる。おしゃれをしていく間に、どうにも人と同じ、ということではなくて、自分らしい、又は自分が好きなものを楽しんで着るというほうへ変化していく方はとても多い。

着物を着ることにあまり興味はないし、着ないのだけれど、着物柄が好きだというお客様からの今回の依頼。S様はとってもおしゃれな60代の奥様。先日もおしゃれ談義に花が咲いてしまったほど、お好きなもの、事柄に対して明確な方。こういうものは好き、でもあのような形は好きではない。と、はっきりしていらっしゃる。

今回2点の着物をお持ちいただいてのご要望は、こちらの着物からのシンプルなジャケット作成と羽織を使ってベストを作成したいとのこと。襟も好きではないので、本当にすっきりと羽織れるようなジャケットをとのことで、

こちらが出来上がりました。

その際、ご自身が沢山集めていらしゃったボタンの中から、ボタンを選びました。

実際に着物としてお召しになるよりも、この柄、ジャケットに変身したことで気軽にそしてなんだかありそうでないジャケットが出来上がりました。この不思議は着物柄ならではということが大きい。あえて、ボタンを和の仕様にしないことで、もっとカジュアルに気軽に着られるものになりました。

この写真では少しわかりにくいもの、この紙袋いっぱいにボタンずっしり!!(大きな紙袋)を実際にお持ちいただいてあれこれと合わせて決定しましたが、ボタンひとつで洋服のイメージはがらりと変わります。着物も帯揚げや帯締めで表情が変わるように、今回、洋服に生まれ変わってみると、改めてボタンという役目の大きさを再認識です。

オーダーの醍醐味は、誰一人として同じ服を着る人がいないということ。

唯一無二のジャケット完成。

ご本人様も納得の仕上がりです。次回作もまた今度!

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