デニムから変身!

3月に入りとっても気温が上がり、すでに初夏を思わせるような雰囲気も。2月はあっという間に去ってしまうとはよく聞きますが、実は濃く忙しい1ヶ月でもありました。

といいますのもウエディングがいくつかと、オーダーやリメイクの完成期日がほとんど2月のとある週までと重なっており、他のアイテムのお直し&オーダーのお客様の仮縫いと交互にこなしながら別途コーディネートなどもキチンと?入っておりましたので、日々、予定通りに進行し、それぞれを問題なく進めているか?の確認もしながら、こなしてやはり気がつけば3月も終わり間際。

上記のそれぞれの様子などもその都度、記しておきたいと思いつつも、余裕なく・・・すっかりエントリーも空いてしまいました・・

本日はオーダーの中の一点をまず、ご紹介したいと思います。

今回のオーダーの一着は、写真のデニムを使ってのジャケット作成。まだ暑い時期に11着のデニムとの対面から始まりました。「これを使って面白いジャケットを創りたい!」というS様。S様は、以前にも、着物からジャケットを作成したり、羽織からベストを作成したりとご注文いただいて降りまして、今回3回目のご依頼です。(いつも有難うございます)

まずは色合い、ステッチにいたるまで、デニムといえどそれぞれの特徴が異なります。その場合に、お好きな色合いも出来上がりの好みなどもお聞きして、S様の好みと方向性をお互いに確認しながら、上位4位までにエントリーしたデニムを組み合わせて、(さすがに11本は使わない)デニムパンツで作ったという面白さも入れながらも、S様のお好みはすっきりとしたデザインでお尻が隠れる丈、テーラードがお好きじゃない!など、タブーと可能性を探ります。

ここのバランスとアイディア次第では、まったく別物になってしまいますので・・かなりこれは悩み、(半分固まっている?)ました。が、あれこれとパターン上においてみていくと、なかなかいい案が生まれてきました。

すっきり見せるのならば、たての線を利用していかないと・・ぱっと見た目に「それジーパンでした??」と分かるような面白さをここに入れました。

Sさんのご主人の立体裁断の面白いデニムも袖に使いました。デザインはすっきりしていてもあえてデニムの面白さもなくなってはつまらない。

パーツのポケットは移動可能な状態で仮縫いを行いながら、ご本人のご意見もお聞きしてみると、対面と同時に「とっても面白い!!」とおしゃって頂きまして、方向性とデザインはほぼ決まり、本縫いに向かっての最終チェックへと進みました。

S様はこれをとある発表会の場でお召しになる予定ということで、同時進行で、面白Tシャツも作成しておりましたが、(こちら写真がありません・・)どちらも、ご覧になった方は!!!びっくりなさるのでは?という雰囲気で出来上がっております。

着丈もお尻が隠れる長さで、少し長めに。肩は少しぴったり目にしたほうがデニムの軽快感も出ると思いましたので、仮縫いの際、少し詰めて更に肩、腕幅などもすっきりと仕上げました。

前身ごろはデニムの持っている雰囲気をさりげなく?あちこちに邪魔にならないようにちりばめてみました。クラッシュやきりっぱなしはS様もお好きな部分なので、激しくならないようにどこかに入れたいと思ったので。

このようなオーダーというものも、依頼していただくお客様のイメージや意向、思い描く雰囲気に近づけたのなら、とても嬉しいことで、そのジャッジは案外、仮縫いの際のお客様の表情にも表れているのでは?とも思うことがあります。あれこれとご希望をお聞きしながらも

どう組み合わせていくか?がピンとくるまで、少し悶々としたのですが、あ、これでどうかな?と思えた瞬間から型紙を組み合わせて、お見せしてみると「超面白いね!」との声を直ぐに頂くことができて、ほっ。

演奏当日にも着用写真を送って頂くことができました!!嬉。

前からみたらシンプルなジャケットですが、横から、後ろからはまた別な表情をもっているジャケットが完成しました。おしゃれなSさんの衣装をまた楽しみにされている方もたくさんいらっしゃたことと思いますが、その日の後日談はまた、追記したいと思います。(皆さんの反応もぜひお伺いしたい。笑)

世界で一枚だからこそ、気に入り、喜んでもらえ、更には愛用していただけたらとっても嬉しいです。

今後も着ていただけるな、今回そんな手ごたえを感じて、無事に変身を遂げて依頼主様S子さまの元へ。日ごろは治療院の奥様のSさま、この日はいつもとは別の顔、ミュージシャン♪もまた楽しい演出でした。

 

 

 

 

 

 

 

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