さりげなく、ゴージャスに、カジュアルに自分らしく毛皮を着こなす!

 

こちらはとある日の8月の日の様子。(仮縫い状態になった毛皮がずらり)

6月、7月と湿度の高い気温の高い暑い夏の日に今年は多数の毛皮のご依頼が続きました。

かつてのゴージャスな時代に幾つもクローゼットに入っている!という方は意外と多かったようで、時代の名残を残した上質で高価だったそれ等を受け継いだ方々からのご相談は続きます。毛皮をフルレングスで着こなせるヨーロッパのマダムならば何も問題ないかもしれないが、日本で肩からフルレングスの毛皮を纏うにはかなりの勇気がいる!何者?とても堅気とは思われないのでは?バブル過ぎて着られない!!(など)お持ちくださる方々がおっしゃる会話ですが、けしてお安いものではないはずのせっかくの品々を、今改めて、どうにしかして着よう!という悩みやご相談にお応えしながら、其々のイメージやTPOにあわせてお直し&リメイクを進めております。

 

ご相談を下さるお客様もとても幅広いご年齢の方がおり、御写真のマダムのように『かつてのちょっと古めかしい形を今からより軽やかに着られるように!』といったサイズダウンの依頼も多くございます。写真で見ていただいても肩がこんもりと盛り上がっているデザイン(これは案外多い)と太目の腕巾、などやはり着ている本人様も気負ってしまうとのこと。目立つ部位を滑らかにして、元々のシェアードミンクの柔らかさを活かして調整していきます。

 

 

 

 

こちらの彼女もお祖母さまから譲り受けたというミンクの大きさにご当人も驚きながらも、少し調整を加えることによってこの日のカジュアルなファッションでも似合う万能なミンクコートになる!!と大喜び!形を大幅には変更せずに彼女にあったサイズダウンを行っていきます。(現在進行中)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Before

こちらのお客様も通常はSサイズ。Mサイズしかなかったために購入したというワンサイズ大きめなロシアンセーブルのコートですが、少し盛り上がった肩山を下げて、肩巾も含めて全体的なサイズダウンを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

After

毛皮はある程度大きめに着こなすというのはあってもその大きさにもバランスが必要です。あえて上質なものを特別な場面に着こなすというよりは、日常使いできるほうがより用途は広がります。特に雨の日や雪などの日には着難いものですので、カジュアルな場面でもお召しになっていただけたら宝の持ち腐れにならずに済むし、デニムなどで着てこそ、贅沢な楽しみ方ができるのでは無いでしょうか?

 

Before

お直しによってサイズダウンを希望される方もいれば、この形で小さくなってもきっと着ないはず!という方も少なくなく、ならば大改造したい!!

それこそ日常にあらゆる場面で大活躍させたい!というリメイク依頼も多くございます。このミンクは袖口と襟元にパイピングした異なるデザインを活かしてケープへと変身させました。短いケープは案外使いにくく、限られた時期しか使えないのでは?と思いましたので、ご提案で少し長めにすることをおススメ致しました。

 

 

 

 

 

 

仮縫い

仮縫い

せっかく当店にてリメイクしていただくのならば実際にお召しになるときのバランスや暖かさやlコーディネートのしやすさなども考慮してアドバイス差し上げたいので、(その案に大賛成!ということで当初の依頼よりも少し長めで)実用的なケープに仕上げていく事に。

そしてリメイクの特権ともいえますが、今回はせっかくあるデザインの部分、(効果的でそれを加えることが良かったら付け足してみる)のもいいのでは?と思いました。というこで裾部分にはアレンジの襟部分のデザインを移動してお付けすることに決定!

 

 

 

 

 

 

 

 

After

こんな時さじ加減が必要です。

むやみに上下につけてしまえばかなりうっとうしいデザインになり、さりげなさも含めて30代の方が使い易いように、飽きずに長く使っていただけるようにも配慮いたしました。

 

Before

こちらも大改造のご依頼のお客様。

本当に大きなサイズで肩、腕、着丈、身幅、どれをとってもたっぷり!思わず、状態を拝見する際にお召しになっていただいてもご本人様が笑ってしまう場面でした。

 

 

 

 

 

 

Before

何処から見ても大きな大きな でも艶のある高価なミンク。これをこのままにしておくには勿体ない!今回は大掛かりなリメイク依頼で、『どうしても御願いしたい!』との熱いご依頼をうけたその内容。依頼主のイメージはこの方のような毛皮の着こなし、

ジュンコ シマダのようにゴージャスにカジュアルにさりげない着こなし!それでいてカッコいいがイメージ!との事。

まずはヒヤリングした際にいいたいことは分かりました!がさて、このアレンジを担当職人さんがOKしてくれるかな~という事でした。

 

この本の中でいいな~と思うものというので2点お伺いしておりました。

お話を聞きながら私はスケッチを描いてみたりして1度目の打ち合わせは終了!

 

 

 

さて、長い大きなこのミンクを大幅にカットして、そのアレンジが出来るか?については当初、職人さんも難色を示しましたが、、『できる限りですね』という何とか返事をもらってご依頼主とも話しをして互いにGO!することになりました。

 

 

 

 

 

 

 

最終仮縫い

そんなこんなと打ち合わせを経て、リメイクが開始し、解かれ(短くなった)帽子を付けた形での最終仮縫いをつい数日前に行いました^^。

早速、ご依頼主は大喜びでご連絡すると『直ぐにでも駆けつけたい!!』と、とても楽しみになさってくださっていたようでした。当初はかぶれない程度の帽子しか作れないかも?という話もあったのですが、バランス的にも丁度よいバランスで帽子もつけられそうです。

この仮縫いでは最終仕上げの前に 腕巾や肩巾などを再度確認する意味合いも含めて、もう少しこうしたい!が改善できる最終のタイミング。この度は腕巾と、袖丈を決定して仕上げへと向かいます(こちらはまたどこかでご報告できればと思います)

               

 

 

 

 

  →→

 

毛皮の素材や毛の状態、色、どのような使い方をされたいか?等でも一言でリメイクといっても様々かと思いますが、一番はその方のワードローブに合わせて、TPOに合わせていくことも大切です。自分の手持ちのものとは全くイメージが沸かない!?なんて事になると多分お金をかけて直しても、リメイクしても使わないはず。

大切なのはその方とのバランス。より使い易いように可能な限りサポートできればかつてはクローゼットに眠っているだけだったとは思えない位に活躍してくれる可能性も大。

特に年齢を重ねていくほどに、上質なものを気軽に着こなすのはとても贅沢でもあり、大人ならでは?の楽しみ方ともいえるのではと思います。こちらのグレーの毛皮コートは義理のお母様が大切にされていたものだそうで、サイズの合わない要素を活かしてベストへと変身☆

 

 

このままの形ではおばあさんみたいで着ないわ!

せっかくならば若々しく洗練されたものにしたい!

こんな依頼も当店には多い。オープン当初にご提案して依頼、彼女のリメイクみたいにしたい!というお声を何度も頂戴しているミンクポンチョ、このリメイクは4年前提案させて依頼、あちこちでも増えているんだとお客様から聞こえてきました。

 

形が変わることでも全くイメージが異なり、お母様が遺されたというこちらの毛皮も生き返り大活躍して下っているとのこと。

こちらにご紹介した例は一部なのですが、夏に多かったのは実は毛皮だった、というのも、皆様ありがたいことに 長い間それをどうしようかと思い悩まれたり、考えていらしていざ!と思いたち、(当店の冬の忙しさをよくご存知のお客様が多くて驚くのですが)、、直してもらうならばヒトより先に早めに行動しなければ!!と早めの予約を下さったとのことでした。

思わず、季節感のない店内は夏中も続きましたが、こうして早めの準備をして下さり、当店にて絶対生まれ変わらせたい!!というお客様の熱い思いにもお応えできますように、心より感謝して其々を生まれ変わらせていけたら☆と思っております。

 

こうして受け継いで長く大切に使っていけるものがあってもいいし、それはとても素敵なことだと改めて思います、だからこそ、より素敵に変身できるように可能な限りサポートできたならと思います☆

 

毛皮リメイク&お直しについてはこちらから☆

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました