凝ったデザインでも・・

女性にとってワンピースほど一枚で女らしく可愛いイメージに変身するアイテムもないように思う。ぐぐっと気温も下がり、秋らしくなってきたので、アウターのお直し相談も増えている中、夏から案外?当店でも一番多いお直しなのでは?と思われるのが、ワンピース。

一言にワンピースといってもデザイン、素材、シルエット、をとってみても幅広く、たとえ自分サイズで購入してはいても、肩紐がずれ落ちる、かがむと胸が見えそう、又は脇のラインから下着が見えてしまう、インナーを着ないとどうにもおさまらない・・・など丈の長さのバランスというより細部の着心地に関しての相談も多い。

それらにはとても凝ったデザインのものもあり、気になる箇所について、大概お客様は購入時にそのメゾンや販売店で「ここが気になる」と思ってはいるものの、”シルエットが変わりますのでそのままのほうがいいのでは?”といわれてとりあえず、自宅に持ち帰ってみる。たとえそのままのシルエットが綺麗だとしても、実際に着てみたときに

細部があちこち気になっていると、やはりそれを着るたびに気になる度合いは増すし、あまりに気になるとそのアイテムを着る機会も減ってしまう。時には革やツィードにレースミックスという凝ったデザインだったり、オーガンジーたっぷりの老舗メゾンのワンピースだったり、シルクだったり、それぞれのお客様のワンピース。思い入れがあって選んだ大切な一枚。

こちらはお直し後(After)の写真。

じつはこちらのお客様はこちらのワンピース、どうしてもほしかったデザインだったので、2サイズ大きいものを購入したとのこと。もしも直せない場合には、売るしかないと、タグをつけたままお持ちくださいました。拝見させていただいた際には、どうしてもシルエットが決まらずに、ウエスト、レース部分それぞれが余りがあり、背中も生地が余ってしまっていることでぱっくりと開いてしまっていました。背中心からの採寸から数センチごとにシルエットを決めながら直していくことと、上部のレースの部分もサイズを小さくするために調整しました。

横広がりに開いていたバランスもきれいになりました。ウエスト部分もややゆとりがあったのでそちらも体型に合わせて無理のないところまで調整しました。

丈のバランスはそのままにウエストや上半身がしっかりと体にあったことで本来のシルエットがみえてとてもきれいに仕上がりました。出来上がりの際に試着をされた際の様子ですが、お客様もこのシルエットで着たかったのです!!と笑顔に。当初は、こちらの素材、複雑なお直しにもなりますので、どうなるかな?と思いましたが、よりよく生まれ変わりました。わ~い。

サイズが合うと、コーディネートが楽になる。断然着易さもまして、着る機会も増えるはず。それはワンピースにとっても(きっと)うれしいことです。

もしもほかの場面で断られてしまった、こうなったらいいな。というアイテムがあって困っているかたは遠慮なく、ご相談ください。

 

 

着物からジャケット。

着物柄。

一言に着物といっても柄行から、素材にいたるまで本当に沢山ある。着物がすきでも

なかなか着る機会がない、着ていては動きにくい、とても帯をつけながら仕事は無理などそのままの着物を着るには・・・と、考えてしまう方もいらっしゃる。おしゃれをしていく間に、どうにも人と同じ、ということではなくて、自分らしい、又は自分が好きなものを楽しんで着るというほうへ変化していく方はとても多い。

着物を着ることにあまり興味はないし、着ないのだけれど、着物柄が好きだというお客様からの今回の依頼。S様はとってもおしゃれな60代の奥様。先日もおしゃれ談義に花が咲いてしまったほど、お好きなもの、事柄に対して明確な方。こういうものは好き、でもあのような形は好きではない。と、はっきりしていらっしゃる。

今回2点の着物をお持ちいただいてのご要望は、こちらの着物からのシンプルなジャケット作成と羽織を使ってベストを作成したいとのこと。襟も好きではないので、本当にすっきりと羽織れるようなジャケットをとのことで、

こちらが出来上がりました。

その際、ご自身が沢山集めていらしゃったボタンの中から、ボタンを選びました。

実際に着物としてお召しになるよりも、この柄、ジャケットに変身したことで気軽にそしてなんだかありそうでないジャケットが出来上がりました。この不思議は着物柄ならではということが大きい。あえて、ボタンを和の仕様にしないことで、もっとカジュアルに気軽に着られるものになりました。

この写真では少しわかりにくいもの、この紙袋いっぱいにボタンずっしり!!(大きな紙袋)を実際にお持ちいただいてあれこれと合わせて決定しましたが、ボタンひとつで洋服のイメージはがらりと変わります。着物も帯揚げや帯締めで表情が変わるように、今回、洋服に生まれ変わってみると、改めてボタンという役目の大きさを再認識です。

オーダーの醍醐味は、誰一人として同じ服を着る人がいないということ。

唯一無二のジャケット完成。

ご本人様も納得の仕上がりです。次回作もまた今度!

ダウンジャケットもお任せ。

暑さはまだ続いているものの確実に季節は秋。この夏にお預かりさせていただきましたアイテムは女性のワンピースが圧倒的に多かったものの、中には早めに直しておいてすぐに着られるようにしておくという方もいらっしゃいます。なかなか技術力の必要とされるアイテムをお直しされたいと思う場合に、快く引き受けてもらえないということも多いようです。

 たとえばこの写真は、何軒かのお店にこのダウンジャケットの丈つめをしたいと持っていたところ、ファスナーが付いているからできない!と断られてしまったのだけれど・・・このアイテムのお直しは可能かどうか?を問い合わせ頂いた際に、送っていただいた画像。これを元に職人さんに打診してみれば、可能だということ。確かにファスナーは一旦取り外すものの、長さの調整、修理、中身のフェザーの調整と、(その際それぞれのブランドによりフェザーの違いまで熟知して話していた職人さん・・)さまざまな事が可能だということ。

確かに中に綿が入っているわけで、通常のアイテムとは異なるものですが、数え切れないアイテムを直し、リフォームしてきた職人さんからみれば、なんら問題ない!との返事に、お客様あてにお返事しましたら、初冬までに直ればいいとのことでお預かりさせていただくことになりました。

ほんの5センチ着丈が長い!ということでもなんだか着られているように見えたり、自分の思うように着こなせないことがあったりします。スカート丈、パンツの丈、袖丈でもそうですが5センチの違いは意外と大きくて、見違えるように着易くなるのも事実。

 こちらは男性のお客様からの依頼ですが、気に入ったものを長く大切に着ていかれるように少しでもお役に立てますように。こんなお直しやリフォームや、リメイクは可能か、またはこんな修理は?などご気軽にお尋ねいただければと思います。

 直接お電話いただくか、こちらのHPからのお問い合わせフォームなどご利用ください。