パリマダムのコートリメイク完成。

この冬のご依頼は何年も着ないままにクローゼットに眠ったままになっていた10年、15年選手の眠り姫や眠り王子ともいえるコートのお直し?(というレベルをはるかに超えたリメイク)の依頼をたくさん頂きました。ありがとうございます!!

いらないものは捨て去り、すっきりするのがブーム?でもある今日この頃でもありますが・・果たしてすべてなんでも捨ててしまうことがよいものかどうか。

写真:(リメイク前)ダブルのロングコートをお持ちくださったパリ在住のAさん。

なぜ捨てられずに、ずっと長年とっておくのか。

それらには大体皆様が口々におっしゃる理由がある。

それらには何度か記載しておりますが、購入の価格が高かった、よい生地だから、形が時代を感じる、形が変われば今も着られるのではないか?それらは上位3つの理由としてもよく見聞きしておりますが

それに加えて今までなぜ、そのままにしておいていたのか?

着ていないものでも直して変になったら困るから!

直したいけれど、実際にお洒落に直してもらえるのか、どうやって直せばそうなるのかわからないのでそんなことを教えてくれるならば、ぜひ直して復活させたい

 

 

 

 

 

 

 

After

そんなことをおっしゃる方が、女性だけかと思えば、そんなことはなく、男性も同じ思いだという方が結構いらっしゃいました。大掛かりなお直し リメイクとなれば完成がどうなるのか?というのはとても気がかりなことで、あえて眠ったものを復活させるのだから、活躍させられるものとして生まれ変わってほしいもの。

掲載の写真は15年前に購入して2回、3回袖を通した後は、ずっとパリにお持ちになり、クローゼットにしまったままだったというコート。フィッティングの際の様子は先日のエントリーこちら☆今回はその肩もがっちりしたメンズライクなコートを、襟も小さく、身幅も、肩幅も小さくして、シングル仕立てにリメイクしております。(リバーシブル仕立てのため、すべて手作業です)

今回好きなときに使えるように剥いだ生地でベルトを作成しております。寒いパリの冬にコートをしっかり閉めて着ていただくのもよいし、小さくなったコートを開けたまま羽織って着られてもまた雰囲気を変えて楽しんでいただけるのではないかと。

After 前後

ベルトを締めることで、シルエットがぐっと女性らしくなります。

大きく重なっていた襟もこのように小さく調整いたしました。ダブルのコートのままならば大きく開いたままの襟は動かしようがなかったと思いますが、これならばアレンジも可能になりました。このあたりはTPOにあわせて楽しんでいただければと思います。

大掛かりなリメイクから出来上がってきたコートは、そのリメイク前よりも余分なものが

排除されて軽くてまったく違う雰囲気に生まれ変わりました。重さまで軽くなったよう。

これならばシンプルで飽きのこないカシミアのコートとして長い期間使っていただけるのではないか?と思います。

それにしても秋から黒いコートを何着直しただろうか?笑。

出来上がったコートをお渡ししながら、みな様から想像以上にぴったり!これなら着られます、思ったとおりに出来上がったなど、うれしい声を続々頂いております。それには綿密なフィッティングとお客様の目指すイメージ+の拝見した際のシルエット調整もまた功を奏しているのかと思いますが、基本は一枚一枚丁寧に扱うこと、、それ以外にない気もします。せっかくお金をかけて生まれ変わらせるのだから、、たくさん着ていただけますように!

引き続き掲載可能な方のお写真ともに変身したお姫さま王子様を掲載してみたいと思います。

エントリーが遅れてしまいましたが、

昨年ご来店いただきました皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

引き続き本年もL’agilled’orレギュイドールをどうぞ宜しくお願いいいたします。

 

 

 

 

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