toile de Jouy

トワルドジュイ。
 
少し店内のご紹介を。
 

フランスを訪れた際に目にしてから、ずっとこの生地のことが気になって、

何かの折にはこの生地を使ってみたいなと思っていました。

フランスでは壁紙や、食器にいたるまでありとあらゆるトワルドジュイ(あるとあらゆる柄には全てストーリーがあるそう)の品々を見かけます。

伝統の生地でもあるこの
舌を噛みそうな名前の生地の歴史は、、1760年にフランス・ベルサイユ近郊のジョイアンジョザス(Jouy-en-Josas)という村に
ドイツ人のオーベルカンプが工場を構えたことのが発祥とされています。
プリントの大量生産の元となった銅版ローラーを用いた技法を使い、
かのマリーアントワンットにも愛された生地だそうです。

この村の名前から取ったトワルドジュイ。

伝統的な柄は花柄、田園風景や当時の人々の生活などを
白地にワインレッドやディープグリーンなどの色で描かれたもの。

そんな沢山の柄の中から、フランスベルサイユに住む友人に選んで送ってもらいました。
色も迷いましたが、あえての定番の赤にしました。
まず、送ってもらったものの何に変身させようか?
生地幅が日本の生地幅の倍近い200cm程あることを利用しようと。
当初は着物とアレンジをしてみようか?あれこれ思っていましたが、
 
行き着いた答えは、
レギュイドールのサロンで使いたい!
と、そこでまずシェード(写真一番上)をレギュイドールの職人松浦さんに
創ってもらいました。
次は仕切り用のカーテン(写真上)。
ひとつひとつ、トワルドジュイな店内に。
 
クッションを創った頃、使っていたイスがボロッとしているのを見つけて
ソレならばと張替えして変身させてみました。
これも立派なリフォームかもしれません。笑。
 
2種類のうち、ブルーは結構インパクトが強い柄でしたので、どうしよう?と
思いましたが、サロンの中の仕切りに欠かせないあるもの↑をじ~っとみると
何とも地味な姿でしたので、少し派手かなとも思いましたがこんな風に変身させてみました。
L’aiguilled’or(レギュイドール)もフランス語から命名させて頂きました。
その名が決まってから、お店のイメージも自分の中で、ぐっとまとまっていきました。
もともと、棚組みがあった店内をどうしていけば、居心地よくなるのか?
 
迷いながら、
自分の好きなものを並べてみては外して、
いやこうではない、
こうかもしれない、
の繰り返し。
 
未だまだ完璧ではなくても
手のかけがいを感じながら、
好きなもの(時にテイストも違えど)
を並べてみては今日もあれはこうがいいのかな?
と、楽しんでいます。不思議なもので好きなものは何でか合っていくもの。
 
少しでもいらしていただいたお客様が喜んでくれたら嬉しい~な
とそんな気持ちで。
 
 
現在ではフランスのみならず、世界各地でトワルドジョイの
生地は生産されているようです。
日本の着物と同様に伝統柄、長い歴史を感じるものなのですが
どこか新しく新鮮なものにアレンジすればするほど、
面白い生地だなと今回改めて思いました。更にはまった私です。

日本ではトワルドジョイの生地を使ったカルトナージュなどが
有名ですが、先日は完全に素人カルトナージュして、箱が酷い感じに、汗。

ここも日々精進ということでしょうか。

それではまた。

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